外壁塗装の「工事」と「塗料」で出来ること

この記事では「外壁塗装をする目的や意味」の基本についてまとめてお伝えします。

住宅の塗り替え塗装では「工事」が担う部分と「塗料」が担う部分があります。

工事で出来ること…劣化を予防すること

工事は家に対する「医療」的な側面

塗料で出来ること…今の状態を変更させること

塗料は「ファッション+美容」的な側面

10年に1度しか行わない工事なので、長持ちさせるための医療の部分も、見栄えに関わるファッション+美容の部分も失敗はしたく無いものです。

今後の我が家のメンテナンス計画に必ず役立ちますので、最後までご覧下さい。

目次

外壁塗装の「工事」で出来る事

雨漏りしている天井
雨漏りしている天井

外壁塗装をしたい理由の1つは「経年劣化で傷んでしまう部分への補修工事」です。

年数の経過とともに劣化し傷んでしまうのは仕方ありません。
ただ、その劣化を何も対処せずに放置しているのと、気付いた時に適切な補修をしておくのとでは、その後の寿命が倍以上変わってしまうこともあります。

塗装の前に行う補修が何より大切な理由

外壁の補修
外壁の補修

劣化の予防は「塗料を塗る前の下地処理」の工程で行う「工事」にて行います。

ですから実は、塗装工事のうちで一番大事な部分は「塗料を上手に塗ること」よりも、「塗る前の準備をどれだけしっかりするか?」に掛かっています。

段取り八分、仕事二分」という格言があるように、この事はどんな事にも当てはまるでしょう。

きちんとした下地が出来ていなければ、いくら高級な塗料を塗ってもまるで意味がありません。

建物が経年により劣化してしまう場所と原因

では家が劣化してしまう場所や原因にはどんな部分があるのでしょうか?
主なポイントを挙げると以下のような事柄があります。

  • 太陽の紫外線が、屋根・外壁の表面を劣化させる
  • 紫外線は屋根・外壁の表面を退色させる
  • 雨水が劣化した表面に染み込み、素材を劣化させる
  • 台風などの強風が、特に屋根を劣化させる
  • 地震や車などの揺れによるヒビ・割れから雨水が染み込み、下地の劣化や雨漏りに繋がる
  • 雪や雹による屋根や雨どいなどへの物理的損害
  • 「海岸沿いの塩害」「幹線道路沿いの廃棄ガス」などによる蓄積する劣化

上記のうちの「太陽光による紫外線劣化」「塩害」「排気ガス」などは、毎日少しづつ・必ずダメージを加え続けているので変化に気付きにくい部分です。

「台風」や「雪」「雹」などは近年では数十年に一度とは言え、突発的で強力な場合もあります。

どの項目も10年というスパンで考えると、必ず継続的に劣化は進んでしまいます。

塗装で出来る劣化対応の3段階

外壁のヒビ割れの太さをクラックスケールで確認する
外壁のヒビ割れの太さをクラックスケールで確認する

家は年々少しづつ劣化してしまう事が分かった上で、塗装を行うことで出来るメンテナンスにはどんなことがあるのでしょうか?

塗装で出来る家の劣化への対応は、以下の3点になります。

  • 不具合箇所の早期発見(未然の防止も含む)
  • 雨漏り・不具合劣化部分の改修
  • 表面塗膜の再生

劣化しそうな部分や少々悪くなりかけている部分を早期に発見し対策を施すことで、その後の10年も安心して過ごせます。

運悪く既に劣化が進行してしまっている場合には、この機会にきちんと直してから塗装を行わなければなりません。

塗装を行えば、全ての場所を刷毛やローラーで触診します。
特に劣化が見られなければ「人間ドックの結果で問題無しだった」というのと同様です。
その場合は未然の予防のために塗装を塗り直す事で、外壁表面が新築同様にリセットされることになります。

外壁塗装の「塗料」で出来る事

ペンキの色見本帳
ペンキの色見本帳

「塗装」という言葉は、「塗ること」で「装う」という意味ですから、綺麗にするのも重要な要素です。

どのように綺麗にするか?は主に「塗料」が担う部分で、「装いを新たに出来る」という部分になります。

塗装工事のうち塗料で出来る事は外観の変更に関係する部分で、こちらも3つの項目があります。

外観の更新に関わる場所や原因、変えられるポイント

コケで汚れている外壁
コケで汚れている外壁

では家の外観で気になる場所や、その原因にはどんな部分があるのでしょうか?
主なポイントを挙げると以下のような事柄があります。

  • 家の北面の外壁などは、特にコケなどの繁殖により汚れて見える
  • 雨水が外壁を流れる部分は特に、雨筋汚れが付く時がある
  • 塗装する色を現状と違う色に変更して気分を変える
  • 付加機能付きの塗料で塗る

上記のうちでは、特に外壁が汚れてしまうことへの要望が多いでしょう。
解決策としては、色を濃くする(薄くする)や、汚れにくい性能のある塗料で塗り替える、などがあります。

新築から10年もたてば外壁の色も退色や変色があったり汚れてきたりします。
現状の色は新築時からは変わってしまう事がほとんどですので、見た目を同じ色に戻すことも「現状からの変更」と言えます。

塗料で現状とは変更が出来る3つのポイント

外壁塗装を行う時に塗料により、今までとは変えることが出来るものには何があるのでしょうか?

塗料で出来る変更ポイントは、以下の3点になります。

色とりどりの刷毛
  • 美観の再生
  • 色の変更
  • 付加機能の追加

汚れていた部分は新しい塗料を塗ることで綺麗に生まれ変わることが出来ます。

新しく塗る部分は、基本的に何色を塗っても構わないので色の変更は自由に出来ます。

最近は色々な機能が付いた塗料も開発が進み、特に屋根の塗料は「遮熱塗料」で塗ることが多くなっています。

また、グレードバリエーションも豊富になり、逆に違いが分かりにくくなっている側面もありますが、多くの塗料が選べるようになっています。

まとめ

まとめ

この記事では外壁や屋根の塗り替え工事を行う時に必要な基礎知識の中で最初に知っておきたい基本中の基本をお伝えしました。

なぜ塗装をしなければならないのか?した方が良いのか?という部分では
出来るだけ劣化する前の良い状態で保存するために適切な工事が必要です。

せっかく塗装をするならば、どのように出来るのか?今までと変更出来るのか?という部分では
色の変更や新機能の追加といった各種塗料の選択が出来ます。

外壁塗装をどの業者に依頼するのかを選ぶ際にも、上記2つの視点を考えてくれる業者かどうかをポイントにしてみると選びやすくなると思います。

是非この記事を参考にチェックしてみて下さい

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