この記事では、外壁塗装をするのに一年で一番良い時期について、各月ごとに起こりうるイベントや特徴を考えていきます。
外壁塗装をするのに一番良い字時期は特に無く、年間を通してどの時期にもメリット・デメリットがあります。
以下のデータは過去10年分の天気データを調査しているサイトから、(関東圏で)雨の多い月のデータです。
主に下記のデータを踏まえて、各月ごとのメリット・デメリットを解説していきます。
過去10年間分の月ごと雨の割合を公開
雨の割合(%) 1月 7% 2月 14% 3月 15% 4月 14% 5月 13% 6月 17% 7月 12% 8月 7% 9月 14% 10月 16% 11月 11% 12月 7%
1月に外壁塗装をするメリット・デメリット
1月の天候で気になるのは雪。
雪さえ降らなければ雨が少なく外壁塗装には適した季節です。
ただ、雪が降ってしまうとその後数日にわたり影響が残ります。
1月のメリット
- 1年で最も雨の降る確率が低い(93%の確率で雨が降らない)
1月のデメリット
- 正月明けでせわしない(ゆっくりしたい)
- 正月休み明けで工期が2/3程度しかない
- 受験生がいると工事をしない方が良い
- 雪が降ると工期が延びる
2月に外壁塗装をするメリット・デメリット
2月の天候でも気になるのは、ほぼ雪だけでしょう。
雪を降ろしておく場所も無い現場も結構多いものです。
2月のメリット
- 天候が安定している(晴れの日が多く雨が少ない)
2月のデメリット
- 受験生がいると工事が出来ない
- 雪が降ると工期が延びる
3月に外壁塗装をするメリット・デメリット
3月になって、だんだん暖かくなると雨が多くなってきます。
強風と雨で桜の花が散ってしまったり、お花見のスケジュールが立たなかったり…と、この頃に雨が多くなるのは思い出せる筈です。
また、年度末での忙しい時期とも重なります。
3月のメリット
- 気温が上がってきて陽気が良い
3月のデメリット
- 年度末のイベント(卒業式など)があると忙しい
- 暖かくなって来ると、強風の日が出て来る(春一番など)
- 3月は6月・10月に次いで3番目に雨が多い(春の長雨になる年がある)
- 黄砂が発生する
- 桜の木が近くにあると花びらが屋根などに落ちてくっついてしまう
4月に外壁塗装をするメリット・デメリット
4月になると天候的には「可もなく不可も無く」といった具合です。
およそ7日に1回雨が降る計算です。
月の初めは年度初めや新入学などの学校行事があり、月末はゴールデンウイークになってしまうので、イベントが多くせわしない時期かもしれません。
4月のメリット
- 気温が上がってきて陽気が良い
4月のデメリット
- 年始のイベント(入学式など)があると忙しい
- 4月は3月の次に雨が多い(春の長雨になる年がある)
- 黄砂が発生する
- 月末はゴールデンウイークに差し掛かる
5月に外壁塗装をするメリット・デメリット
5月は4月と似たような天候です。
前半のゴールデンウイークを過ぎ、6月に入るまでの期間は比較的心配事は少ないでしょう。
5月のメリット
- 気温が上がってきて陽気が良い
5月のデメリット
- ゴールデンウイークに出かけにくくなる
6月に外壁塗装をするメリット・デメリット
6月といえば「梅雨」の季節。
とは言え梅雨入り前までの期間ではそれほど雨は降りません(雨が多ければ梅雨入りになってしまうので…)
また、執筆時の2023年など「から梅雨」の年もそれなりに多いもの。
梅雨を避けた時期に工事を頼むと、その時期に偶然雨が続く事もあります。
6月のメリット
- 梅雨に入るまでは5月同様で陽気が良い
- 意外と梅雨の晴れ間は結構多い
6月のデメリット
- 雨の日が一番多い(17%の確率で雨が降る)
- 雨がと休工が増え、工期が長くなる
7月に外壁塗装をするメリット・デメリット
7月の前半は毎年、いつになったら梅雨明け宣言をするのか?といった話題になり、梅雨が明けるとイッキに猛暑の話題になる事が多いもの。
暑い時期は避けたいといった声もよく耳にします。
7月のメリット
- 雨が少ない(88%の割合で晴れか曇り)
7月のデメリット
- 梅雨明けの平均が7月20日頃なので、7月は意外と梅雨だが
- 梅雨明けと同時に夏本番となり暑くなる(エアコンは使えることが多い)
- 夏休みに入る事で忙しくなる
8月に外壁塗装をするメリット・デメリット
8月は雨が少なく天候的には良いシーズンといえます。
ただ、暑さとお盆休み(子供がいれば夏休み)の季節なので、イベントと絡まなければお勧めです。
8月のメリット
- 雨が最も少ない(93%の割合で晴れか曇り)
8月のデメリット
- とにかく暑い(エアコンは使えることが多い)
- 夏休みに入る事で忙しくなる
- 台風の接近が関東地区だと最も多い(デジタル台風:台風画像と台風情報)
9月に外壁塗装をするメリット・デメリット
猛暑がひと段落するか、残暑が続くのが9月です。
8月に雨が少ないので、9月はその倍で3月・4月と同じくらい雨が多くなり始めます。
また、ちょっと怖いのが台風ですね。
9月のメリット
- 真夏の暑さがいくらか減る
- 夏休みが終わる
9月のデメリット
- 台風の上陸が全国で最も多くなる
(~台風の季節~ – 気象庁) - やや雨が多くなる(14%確率で雨が降る)
10月に外壁塗装をするメリット・デメリット
10月は意外と雨が多く、しかもまだ台風が来ます。
10月の台風は、大型で風の強いタイプが多い傾向にあります。
(台風上陸・通過リスト(日本))
外壁塗装では雨で工期が延びるより、台風で足場が倒壊したり建物に足場の部材が当たって破損が起きたりすることの方がデメリットとしては恐ろしいものです。
10月のメリット
- 夏の暑さが和らぎ快適になってくる
10月のデメリット
- 6月の次に雨が多い(16%の確率で雨が降る:6月は17%)
- 台風がやや多い
11月に外壁塗装をするメリット・デメリット
11月になると、雨も9日に1回程度と少なくなります。
特にイベントも無く暑くも寒くも無い事から11月は外壁塗装に最適な月と言えるでしょう。
11月のメリット
- 雨が少ない(89%の割合で晴れか曇り)
- 余計な行事などが少ない
11月のデメリット
- 特になし
12月に外壁塗装をするメリット・デメリット
12月は1月と同率で雨が最も少なく、都内近郊では台風や雪、低温などの不安要素も少ない事から外壁塗装には適した時期と言えます。
ただ、年末やクリスマスといったイベントがあるために、工事を行いにくい部分があります。
12月のメリット
- 雨が少ない( 93%の割合で晴れか曇り)
12月のデメリット
- 年末で忙しい
- クリスマスなど行事が立て込む
- 工事が終わらず足場が建ったまま年越しになることがある
まとめ
いかがでしたでしょうか。
外壁塗装をするのに一番良い時期は特に決まっていなく、年間を通して各月ごとにメリット・デメリットがあります。
いわゆる「思った時が良い時期」として考えても良いですし、自分が良い時期だと思う時に合わせて計画を立てても良いでしょう。
いずれにしても、この件について事前に考え納得した時期に工事を行えば、天候やその他で何かが起きても後悔しないで済むと思います。
他の件でも合わせて後悔や誤解の無いようにしたいものです。